数学の問題を解いていると、平方根の計算に出会う場面は多いもの。特に38の平方根は、受験やテストでもよく登場する重要な数値です。でも、この値を正確に覚えている人は少ないのではないでしょうか。
√38は無理数であり、循環しない無限小数として表されるため、暗記するにはちょっとしたコツが必要になります。また、実際の計算場面では近似値を使うことも多く、どの程度の精度で覚えておけばよいのか迷うこともあるでしょう。
本記事では、38の平方根の正確な値から、実用的な覚え方、語呂合わせ、さらには自分で計算する方法まで、徹底的に解説していきます。これを読めば、√38に関する疑問がすべて解決するはずです。
目次
38の平方根の値はいくつか
それではまず、38の平方根の具体的な数値について解説していきます。
√38の値を小数で表すと、約6.164414003…となります。この数値は無理数なので、小数点以下が永遠に続き、循環することもありません。
√38 ≒ 6.164414003…
一般的には小数第3位まで覚えれば十分:√38 ≒ 6.164
実際の計算や問題演習では、小数第2位または第3位までの近似値を使用することがほとんど。より詳しい精度が必要な場面では、電卓や計算ソフトを活用すればよいでしょう。

では、なぜこの値になるのか。それは38が6²=36と7²=49の間にあるためです。つまり、6 < √38 < 7という関係が成り立ちます。
| 平方数 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 6² | 6 × 6 | 36 |
| √38 | – | 6.164… |
| 7² | 7 × 7 | 49 |
この表を見れば、√38が6と7の間に位置することが一目瞭然ですね。しかも38は36により近いため、√38は6に近い値になるわけです。
38の平方根の覚え方と語呂合わせ
続いては、√38の覚え方と語呂合わせを確認していきます。
数値をそのまま暗記するのは大変なので、語呂合わせを活用するのが効果的。「6.164」という数字の並びを、印象的な言葉やフレーズに変換することで、記憶に残りやすくなります。
【語呂合わせ例】
「ロイロヨ(6.164)」
「無意味よ(6.164)」
「ろいろし(6.164)」
特に「ロイロヨ」は音のリズムがよく、覚えやすいと評判です。「6(ろ)、1(い)、6(ろ)、4(よ)」というように、各数字を読み替えるだけなので簡単でしょう。
また、視覚的に覚える方法も有効。√38を見たら「6.16」とパッと浮かぶように、繰り返し書いて手に覚えさせるのもおすすめです。
さらに応用的な覚え方として、関連する平方根とセットで記憶する方法もあります。
| 平方根 | 近似値 | 語呂合わせ |
|---|---|---|
| √37 | 6.083 | ろれやみ |
| √38 | 6.164 | ロイロヨ |
| √39 | 6.245 | ろによごー |
このように近い数の平方根をまとめて覚えると、相対的な大きさの感覚も身につきます。
38の平方根を簡単にする方法
続いては、√38を簡単にする方法について見ていきましょう。
平方根を簡単にするとは、ルートの中の数を素因数分解し、平方数を外に出す作業を指します。しかし、38の場合はどうでしょうか。
まず38を素因数分解してみます。
38 = 2 × 19
2も19も素数であり、どちらも1回ずつしか現れていません。つまり、38には平方数の因数が含まれていないということ。
√38はこれ以上簡単にできない
√38が最も簡潔な表現形
他の例と比較してみると、この違いがよく分かります。
【簡単にできる例】
√32 = √(16 × 2) = √16 × √2 = 4√2
√50 = √(25 × 2) = √25 × √2 = 5√2
【簡単にできない例】
√38 = √(2 × 19) (これ以上変形不可)
ただし、計算上は小数近似値を使った方が便利な場合も多いです。√38 ≒ 6.164として扱えば、具体的な数値計算がスムーズに進められるでしょう。
また、分数の分母に√38がある場合は、有理化という操作を行います。
1/√38 = 1/√38 × √38/√38 = √38/38
このように、√38を分子と分母の両方に掛けることで、分母を有理数にすることができます。これが有理化の基本テクニックです。
38の平方根の計算方法
続いては、自分で√38を計算する方法を確認していきます。
電卓がない状況でも、手計算で平方根の近似値を求めることは可能。ここでは代表的な2つの方法を紹介しましょう。
まず1つ目は開平法と呼ばれる伝統的な手法。筆算の要領で平方根を求めていく方法ですが、やや複雑なため、より簡単な方法を見ていきます。
2つ目はニュートン法(Newton-Raphson法)です。これは近似値を繰り返し改善していく方法で、比較的簡単に高精度の値が得られます。
【ニュートン法の手順】
√38を求めたい場合
①初期値を設定:x₀ = 6(√38は6に近いと予想)
②次の式で計算:x₁ = (x₀ + 38/x₀) ÷ 2
③x₁ = (6 + 38/6) ÷ 2 = (6 + 6.333…) ÷ 2 = 6.167
④さらに精度を上げる:x₂ = (6.167 + 38/6.167) ÷ 2 ≒ 6.164
たった2回の計算で、かなり正確な値が得られることが分かりますね。この方法なら、紙とペンさえあれば誰でも平方根を計算できるでしょう。
また、もっと簡易的な方法として線形補間という手法もあります。
6² = 36、7² = 49であることを利用
38は36と49の間で、36から2だけ大きい
36から49までの差は13
したがって √38 ≒ 6 + (2/13) ≒ 6 + 0.154 ≒ 6.154
この方法だと6.154となり、真の値6.164よりわずかに小さめですが、おおよその見当をつけるには十分な精度です。
| 計算方法 | 結果 | 特徴 |
|---|---|---|
| 線形補間 | 約6.154 | 簡単だが精度は低め |
| ニュートン法(1回) | 約6.167 | やや複雑だが精度良好 |
| ニュートン法(2回) | 約6.164 | 高精度 |
| 電卓 | 6.164414003… | 最も正確 |
用途に応じて、適切な計算方法を選択するとよいでしょう。
38の平方根に関する実用例と応用
最後に、√38が実際にどのような場面で使われるのか、具体例を通して理解を深めていきます。
幾何学的な問題では、平方根が頻繁に登場します。たとえば、直角三角形の斜辺の長さを求める際、ピタゴラスの定理を使うと平方根が現れるのです。
【例題】
縦3cm、横√29cmの長方形の対角線の長さは?
【解答】
ピタゴラスの定理より
対角線² = 3² + (√29)² = 9 + 29 = 38
対角線 = √38 ≒ 6.164 cm
このように、図形の計算問題で自然に√38が出てくることがあります。
また、物理の分野でも平方根は欠かせません。速度、加速度、エネルギーなど、様々な物理量の計算で二乗が関わるため、その逆演算として平方根が必要になるのです。
さらに統計学では、標準偏差や分散の計算で平方根を使用します。データが38個ある場合の補正係数などで、√38が登場することもあるでしょう。
実生活での応用例を見てみましょう。
【実用例】
面積38㎡の正方形の土地があるとき、一辺の長さは?
一辺 = √38 ≒ 6.164 m ≒ 6m16cm
このように、土地の測量や建築の場面でも平方根の知識が役立ちます。
√38は単なる数学の記号ではなく、実世界の様々な問題を解決するための重要なツール
受験数学においても、√38を含む計算問題は頻出。特に二次方程式の解の公式を使った際に、判別式から√38が導かれることがあります。
【二次方程式の例】
x² – 12x + 2 = 0 の解は?
解の公式:x = (12 ± √(144-8)) / 2 = (12 ± √136) / 2
√136 = √(4×34) = 2√34
x = (12 ± 2√34) / 2 = 6 ± √34
このような計算の中で、√38に近い値を素早く見積もれる能力は、問題を解くスピードアップにつながるでしょう。
まとめ
38の平方根について、値から覚え方、計算方法まで幅広く解説してきました。
√38 ≒ 6.164という数値は、語呂合わせ「ロイロヨ」で覚えるのがおすすめ。また、√38は素因数分解しても2×19となり、これ以上簡単にできない形であることも重要なポイントです。
自分で計算する場合は、ニュートン法や線形補間を使えば、電卓なしでも近似値を求められます。さらに、幾何学や物理、統計など、様々な分野で平方根の知識が活用されているのです。
数学の勉強では、こうした個々の数値の性質を理解することが、全体的な理解の深まりにつながります。√38という一つの値を通じて、平方根の本質に触れることができたのではないでしょうか。
今後数学の問題に取り組む際、√38を見かけたら、ぜひこの記事の内容を思い出してください。きっと自信を持って計算に臨めるはずです。