この記事では、エクセルでセルの値を1000分の1にする方法、絶対参照を使った計算、除算貼り付けによる一括変更、シート全体への適用について解説していきます。
ポイントは、以下の通りです。
・数式による1000分の1計算は絶対参照で効率的に実現
・除算貼り付け機能で元データを直接1000分の1に変更可能
・形式を選択して貼り付けの「除算」で一括処理
・シート全体を選択することで全数値を一括変換
・元データを残したい場合と直接変更したい場合で使い分け
エクセル操作は1つ1つ追っていけば必ずうまくできるため、ぜひ本記事を参考にスキルアップにつなげてくださいませ♪
目次
エクセルでセルの値を1000分の1にする方法【A列の元データをB列に1000分の1：絶対参照】
それでは以下のサンプルを用いてA列の元データをB列に1000分の1で表示する方法を確認していきます。
この方法では元データを保持したまま、別の列に1000分の1にした値を表示できます。
絶対参照を使用することで、除数を後から簡単に変更することも可能です。
まず、C2セルに除数1000を入力します。これにより、後から除数を変更したい場合も簡単に対応できます。
B2セルに絶対参照を使用した数式を入力します。
=A2/$C$2
この数式では、A2セル（1500）をC2セル（1000）で割っています。
$C$2の絶対参照（F4キーでドルマークがつく）により、オートフィル時にもC2セルが固定され、すべての行で同じ除数が適用されます。
ENTERで処理を確定させます。
結果として1.5が表示され、1500が正しく1000分の1されました。
オートフィルを使用してB3からB6セルにも同じ計算を適用します。
先頭のセル（B2）の右下にカーソルを合わせてドラッグまたはダブルクリックすることで自動的にコピーされます。
直接1000を入力もOK
別の方法として、直接1000を記述することも可能です。
D2セルに次の数式を入力してみましょう。
=A2/1000
この方法では数式内に直接1000が記述されているため、シンプルですが後から除数を変更する場合は各セルの数式を修正する必要があります。
エクセルでセルの値を1000分の1にする方法【A列の元データを除算貼り付けで1000分の1適用】
続いてはA列の元データを除算貼り付け機能で直接1000分の1に変更する方法を確認していきます。
この方法では元データが直接変更されるため、元の値を保持する必要がない場合に便利です。数式を使わずに値そのものを変更できます。
手順1：B2セルに1000を入力し、Ctrl+Cでコピーします。
手順2：A2からA6の範囲を選択します。
手順3：右クリックして「形式を選択して貼り付け」をクリックします。
手順4：「形式を選択して貼り付け」ダイアログで「除算」を選択し、「OK」をクリックします。
この操作により、A列の値が直接1000分の1に変更されます。1500は1.5に、2800は2.8に変換されます。
除算貼り付けの利点は、数式を使わずに値そのものを変更できることです。
ファイルサイズの軽量化にも効果的です。
手順5：B2セルの1000は不要になったので削除できます。混乱しないようお気をつけくださいませ(^^)/
別の除数を適用したい場合は、C2セルに別の値（例：500）を入力し、同じ手順で除算貼り付けを実行します。
※注意：除算貼り付けは元データを直接変更するため、必要に応じて事前にバックアップを作成してください。
シート全体に1000分の1を適用する方法
続いてはシート全体のすべての数値に1000分の1を適用する方法を確認していきます。
大量のデータがあるシート全体に一括で除算を適用したい場合に有効な方法です。
文字列データには影響せず、数値のみが変更されます。
手順1：任意のセル（例：J1）に1000を入力し、Ctrl+Cでコピーします。
手順2：Ctrl+Aでシート全体を選択します。または、シート左上の列番号と行番号が交差する部分をクリックしてシート全体を選択します。
手順3：右クリックして「形式を選択して貼り付け」をクリックします。
手順4：「形式を選択して貼り付け」ダイアログで「除算」を選択し、「OK」をクリックします。
この操作により、シート全体の数値が1000分の1されます。商品名などの文字列は変更されず、価格と数量のみが変換されます。
特定の範囲のみに適用したい場合は、手順2で対象範囲を選択してから除算貼り付けを実行します。
この方法により、大量のデータを含むシート全体に効率的に除算を適用できます。
単位変換（ミリメートルからメートルへの変換など）や価格調整などの場面で特に有効です。
まとめ エクセルで全てのセルの数値を1000分の1（列の値：一括）にする方法
この記事では、エクセルでセルの値を1000分の1にする様々な方法について解説してきました。
絶対参照を使用した数式による方法では元データを保持しながら計算結果を表示でき、後から除数の変更も容易です。除算貼り付け機能では元データを直接変更でき、数式を使わない分ファイルサイズの軽量化にも効果的です。シート全体への適用では大量データの一括変換が可能です。
重要なポイントとして、数式入力後はENTERで確定し、オートフィルは右下の小さな四角をドラッグまたはダブルクリックすることで効率的にコピーできます。除算貼り付けを使用する場合は、事前にデータのバックアップを取ることをお勧めします。
これらの技術を活用することで、単位変換、価格調整、データの一括変更など、様々な場面で効率的な処理が実現できます。ぜひ積極的に活用してみてくださいませ♪
