データ分析やレポート作成において、全体に対する部分の割合を表現する際に、正しく適切な日本語表現をとれた方がよいですね。
ただ、形容詞の用法など、どのように使い分けをすべきか曖昧な言葉も多くあります。
例えば、「比率」に続く言葉として「高い」「大きい」「多い」「強い」では、どれがふさわしいのか、またその使い分けなど迷った経験はないでしょうか。
ここでは、どれがふさわしいのか、またその使い分けなどについて解説していきます。
目次
「比率」が高い、大きい、多い、強い、どの言い回しにするべきか【低い、小さい、少ない、弱い】
結論として「比率」に続く表現としては「高い」が最も適しており、一般的に使用されています。
具体的な理由について以下で確認していきましょう。
「比率」はある量や数値が全体に占める割合や率を表す言葉です。
この「比率」に続く言い回しとしては、「高い」と「低い」が適しています。
一般的に使用される「高い」と、その対義語である「低い」が正しい表現です。
「大きい」「多い」「強い」は「比率」との組み合わせではあまり使用されません。
この他にも「比率が上がる」「比率が下がる」といった表現も適切で、一般的に広く使われています。
また、この対義語として「低い」「小さい」「少ない」「弱い」といった表現についても、確認しておきましょう。
比率が「低い」は正しい表現で、よく使用されます。
一方で、「小さい」「少ない」「弱い」は比率との組み合わせであまり使用されません。
この他の表現として「比率が減る」「比率が小さくなる」なども広く使用されます。
これらの表現も一緒に覚えておきましょう。
総じて「高い」とその対義語の「低い」が最も一般的で適切な表現です。
「大きい」「多い」「強い」や「小さい」「少ない」「弱い」は比率との組み合わせではあまり使用されません。
比率が高い、低いの例文
では、実際に例文を用いて「比率が高い、低い」の使い方を確認しておきましょう。
・この企業では、女性管理職の比率が高い。
・日本は、高齢者人口の比率が高い国だ。
・喫煙者の比率が低い地域では、肺がんの発症率も低い傾向にある。
・この商品の不良品の比率は非常に低い。
その他の正しい表現の例
・省エネ家電の普及により、家庭の電力消費に占める照明の比率が下がる。
・運動習慣のある人の比率を上げることが、健康増進に繋がる。
・オンライン販売の比率が上昇し、全体の売上に占める割合が増えた。
・再生可能エネルギーの比率を高めることが、脱炭素社会の実現に不可欠だ。
まとめ:比率に続くのは「高い」「低い」
ここでは、「比率」には「高い」「大きい」「多い」「強い」どの形容詞が続くのが適切かについて解説しました。
適切な表現方法を学び、日々のデータ分析やレポート作成に役立てていきましょう。