ビジネスシーンにおいて、公的文書を書く場合などは、正しく適切な日本語表現をとれた方がよいですね。
ただ、形容詞の用法など、どのように使い分けをすべきか曖昧な言葉も多くあります。
例えば、「関心」に続く言葉として「高い」「大きい」「多い」「強い」では、どれがふさわしいのか、またその使い分けなど迷った経験はないでしょうか。
ここでは、どれがふさわしいのか、またその使い分けなどについて解説していきます。
目次
「関心」が高い、大きい、多い、強い、どの言い回しにするべきか【低い、小さい、少ない、弱い】
結論として「関心」に続く表現としては「高い」が最も適しており、一般的に使用されています。
具体的な理由について以下で確認していきましょう。
「関心」はある物事に対し、心を引かれる、興味を持つ、気にかけるといった意味を表す言葉です。
この「関心」に続く言い回しとしては、「高い」「大きい」「強い」が適しています。
一般的に使用される「高い」のほか、「大きい」や「強い」も正しい表現です。
一方で「多い」は「関心」との組み合わせではあまり使用されません。
この他にも「関心が集まる」「関心が寄せられる」「関心が向けられる」「関心が深まる」といった表現も適切で、一般的に広く使われています。
また、この対義語として「低い」「小さい」「弱い」「少ない」といった表現についても、確認しておきましょう。
関心が「低い」や「弱い」は正しい表現で、よく使用されます。
一方で「小さい」は正しい表現ではありますが「低い」ほど頻繁には使用されません。
「少ない」は文法的には正しいですが、関心との組み合わせではあまり一般的ではありません。
この他の表現として「関心が薄い」「関心が失われる」「関心が低迷する」なども広く使用されます。
これらの表現も一緒に覚えておきましょう。
総じて「高い」「強い」とその対義語の「低い」「弱い」が最も一般的で適切な表現です。
「大きい」「小さい」も使用されますが、特定の文脈や強調したい点がある場合に選択されることが多いです。
関心が高い、大きい、強い (低い、小さい、弱い)の例文
では、実際に例文を用いて「関心が高い、大きい、強い(低い、小さい、弱い)」の使い方を確認しておきましょう。
・環境問題に対する社会の関心が高い。
・オーガニック食品への関心が高まっている。
・新型ワクチンの開発に対する関心が大きい。
・若者の間でSDGsへの関心が強い。
・若年層の政治に対する関心が低い。
・この問題に対する国際社会の関心は小さい。
・この分野への投資家の関心が弱い。
その他の正しい表現の例
・新技術の発表に世界中の関心が集まる。
・持続可能なエネルギー源に関心が向けられる。
・留学経験を通じて、異文化への関心が深まった。
・画期的な発明は科学界の関心を呼んでいる。
・時間の経過とともに、事件への関心が薄れる。
・不祥事により、企業への消費者の関心が失われる。
まとめ:関心に続くのは「高い」「大きい」「強い」
ここでは、「関心」には「高い」「大きい」「多い」「強い」どの形容詞が続くのが適切かについて解説しました。
適切な表現方法を学び、毎日の生活に役立てていきましょう。