科学的な解析を行う際には、物質の基礎的な性質を理解しておくといい場面が多いです。
例えば、化学的に安定な気体としてクリプトンが挙げられますが、このクリプトンの性質について理解していますか。
ここでは「クリプトンの分子式・組成式(元素記号)」「クリプトンの分子量(原子量)」「クリプトンの電子配置や電子の数は?」「クリプトンにイオンは存在するのか?」について解説していきます。
目次
クリプトンの組成式・分子式(元素記号)は?
まず、クリプトンの組成式・分子式(元素記号)について確認します。
クリプトンの組成式・分子式は単原子分子であるため、元素記号のままのKrで表されます。なお、化学式という言葉がありますが、これは分子式や構造式などの各表し方の総称のことを指しています。
つまりクリプトンなどの化学物質における「分子式」とは、化学式の一種であることを理解しておくといいです。
クリプトンを始めとして元素記号は暗記するしかないので、一つ一つ覚えていきましょう。
クリプトンの原子量(分子量)は?
なお、クリプトンの原子量(分子量)は84です。これは覚えるしかないです(もしくは調べる)。
クリプトンの電子配置や電子の数は?
なお、クリプトンの元素記号(組成式・分子式)や原子量(分子量)と併せて電子配置も覚えておくといいです。
クリプトンの電子配置は、K殻に2個、L殻に8個、M殻に18個、N殻に8個の電子が入った構造を取ります。以下の通りです。
そのため、クリプトンの電子の数は計36個となります。
なお、同じ希ガスであるアルゴンなどの元素記号や電子配置と併せて覚えておくと効率がいいです。
クリプトンはイオンは存在するのか?イオン式は?
なお、クリプトンは希ガスの一つでありオクテット則を満たすため、非常に安定な元素です。
そのため、クリプトンは常温常圧下ではイオンとなることはまずないです。ただ、プラズマあなどの高エネルギーをことによって、クリプトンであってもイオンになり、その時にイオン式はKr+などとなります。
これはクリプトンレーザーなどにも使用されているものです。
もっと高いエネルギーをかければ、電子がさらに飛び出しKr2+などとも変化していきます。
まとめ 「クリプトンの分子式・組成式(元素記号)」「クリプトンの分子量(原子量)」「クリプトンの電子配置や電子の数は?「クリプトンにイオンは存在するのか?
ここでは「クリプトンの分子式・組成式(元素記号)」「クリプトンの分子量(原子量)」「クリプトンの電子配置や電子の数は?」「クリプトンにイオンは存在するのか?」について解説しました。
・クリプトンの組成式・分子式(元素記号):Kr
・クリプトンの電子の数:36個(電子配置:K殻に2個、L殻に8個、M殻に18個、N殻に8個)
・クリプトンは常温常圧下ではイオンになることはなく、プラズマなどの高エネルギーをかけるとイオン式Kr+などとなります。
クリプトン等の各物質の性質を理解し、より毎日を楽しんでいきましょう。