ビジネスシーンにおいて、公的文書を書く場合などは、正しく適切な日本語表現をとれた方がよいですね。
ただ、形容詞の用法など、どのように使い分けをすべきか曖昧な言葉も多くあります。
例えば、「危険・危険性」に続く言葉として「高い」「大きい」「多い」「強い」では、どれがふさわしいのか、またその使い分けなど迷った経験はないでしょうか。
ここでは、どれがふさわしいのか、またその使い分けなどについて解説していきます。
目次
「危険・危険性」が高い、大きい、多い、強い、どの言い回しにするべきか【低い、小さい、少ない、弱い】
結論として「危険・危険性」に続く表現としては「高い」が最も適しており、一般的に使用されています。
具体的な理由について以下で確認していきましょう。
「危険・危険性」は望ましくない事態が起こる可能性やその深刻さを表す言葉です。
この「危険・危険性」に続く言い回しとしては、「高い」と「大きい」が適しています。
一般的に使用される「高い」のほか、「大きい」も正しい表現です。
「多い」や「強い」は「危険・危険性」との組み合わせではあまり使用されません。
この他にも「危険が増す」「危険性が高まる」といった表現も適切で、一般的に広く使われています。
また、この対義語として「低い」「小さい」「少ない」「弱い」といった表現についても、確認しておきましょう。
危険・危険性が「低い」「小さい」は正しい表現で、よく使用されます。
一方で、「少ない」「弱い」は危険・危険性との組み合わせであまり使用されません。
この他の表現として「危険が減る」「危険性が下がる」なども広く使用されます。
これらの表現も一緒に覚えておきましょう。
総じて「高い」「大きい」とその対義語の「低い」「小さい」が最も一般的で適切な表現です。
「多い」「強い」や「少ない」「弱い」は危険・危険性との組み合わせではあまり使用されません。
危険・危険性が高い、大きい、低い、小さいの例文
では、実際に例文を用いて「危険・危険性が高い、大きい、低い、小さい」の使い方を確認しておきましょう。
・この地域では、地震の危険性が高い。
・飲酒運転による事故の危険性は大きい。
・安全対策を講じたことで、事故の危険性が低くなった。
・この薬の副作用の危険性は小さい。
その他の正しい表現の例
・気候変動により、自然災害の危険性が増す。
・感染症の危険性が高まる中、手洗いの徹底が求められる。
・セキュリティ対策により、情報漏洩の危険が減る。
・安全装置の導入により、作業中の事故の危険性が下がる。
・健康診断を受けることで、病気の危険性を高めに見積もることができる。
・危険を冒すことで、大きな利益を得られる可能性がある。
まとめ:危険・危険性に続くのは「高い」「大きい」「低い」「小さい」
ここでは、「危険・危険性」には「高い」「大きい」「多い」「強い」どの形容詞が続くのが適切かについて解説しました。
適切な表現方法を学び、毎日の生活に役立てていきましょう。