いまでは地方出身の方も都内に移住したり、逆に都内出身の方も地方に住んだりと、住む場所を自由に選べます。
そのため、出身が異なる人たちが同じ場所で働いたり、過ごしたりする機会が以前よりも増えています。
私自身は東京出身なのですが、妻は広島出身、広島育ちです。このような経緯もあり、広島弁に興味を持っているのです。
ただ、広島弁には関東人の私でも理解できるものとそうでないものがあります。中でも広島の方言である「いらう」「ひやい」「ひこずる」などは私は良く理解できませんでした。これらのフレーズはどのような意味か知っていますか。
ここでは、この広島弁の「いらう」「ひやい」「ひこずる」について解説していきます。
目次
広島弁の「いらう」の意味
それでは、広島の方言での「いらう」について解説していきます。
広島弁における「いらう」とは、標準語における「触る、触れる」にあたります。例えば、服に触れるというフレーズを広島弁にすると「服にいらう」となるわけです。
逆に否定系である「服に触らないで」という表現であれば「服にいわらんとって」という表現方法をとるわけです。
ものに触らないでほしい場合には、「そこらいらっちゃいけんよ」などとも言います。
広島の方言の「いらう」は生活でも普通に使う
そして、広島弁のいらうは普段生活している場面でも結構使用するフレーズであるといえます。
そのため、きちんと理解し、使いなれておくといいでしょう。
広島弁の「ひやい」の意味
続いて、広島の方言の「ひやい」についても確認していきます。
広島弁の「ひやい」を標準語に変換すると「冷たい」です。これは若干想像がついたかもしれません。
ひやいを使ったフレーズとしては、例えば氷に触れたときに「この氷めっちゃひやい!」などと言うわけです。
上のいらう(触る)と組み合わせると「氷にいらったらめっちゃひやい~」といい、以下のような状況です。
広島の方言の「ひやい」は普段から使用する
そして、このひやいという広島弁は普通に生活している中でも良く使用します。
「ひやい」も今ではほとんど使用しないな~と感じる広島弁ではないので、使いなれておくようにしましょう。
広島弁の「ひこずる」の意味
さらに、広島弁の「ひこずる」についても考えていきます。
「ひこずる」も「ひやい」と同様に、その言葉から意味が予想できるのはないでしょうか。実は「ひこずる」とは標準語における「ひきずる」に相当するのです。
例えば、AさんがBさんの服を持っており、その服を引きずっている場面があるとします。このときにBさんがAさんに「服ひこずらんとって!」などと言うわけです。
「き」が「こ」に変わっただけであるため、これは容易に覚えられるでしょう。
広島弁の「ひこずる」はふだんから使用する
このようなひこずるですが、普段の生活している場面でも比較的良く使用する方言といえます。
広島弁でも良く使用するものとそうでないものがあるため、特に使用頻度が高いものから覚えていくようにしましょう。
まとめ
ここでは、広島弁における「いらう」「ひやい」「ひこずる」について解説しました。
「いらう」は、触る、触れるという標準語に変換でき、「ひやい」は標準語の「冷たい」、「ひこずる」は「ひきずる」に相当します。
これらはどれも普段から比較的使用する広島弁であるため、きちんと覚えておきましょう。