本記事はエクセルにおいて、時間の引き算をしたときにマイナス表示にしない対策を解説します。
ポイントは、以下の通りです。
・エラーの原因はシリアル値ではマイナス表示ができない為
・マイナス表示にしない方法としてABS関数を使う
・詳細設定を変更することでエラー表示されなくなる
目次
エクセルで時間の引き算でマイナス表示のエラー原因
エクセルで時間の計算をします。A君の1km走の記録を例に挙げます。
5月24日にタイムを測定し、1か月間のトレーニングを経て6月24日に再度タイムを測定しました。
1か月でタイムが何秒縮まったか計算してみましょう。
まずは普通に引き算をします。
C3セルに
=B3-B2 と入力します。
Enterを押して計算します。
すると計算結果が########と表示されました。
このエラーの原因は時間を示すデータが内部的にシリアル値という数値のデータになっていて、標準のシリアル値はマイナスの表示が不可能な為です。
次の項目でこのエラーに対する対策を紹介します。
エクセルで時間の引き算でマイナス表示しない対策 【ABS関数】
対策の一つ目としてABS関数を使います。
ABS関数とは数値の絶対値を返す関数です。
=ABS( )
( )内にはセルや数値、数式を入力します。
C3セルに以下の数式を入力してください。
=ABS(B3-B2)
この数式はB2とB3の差の絶対値を表示するという式になります。
Enterキーを押します。
マイナス表示をしないことによりエラーが解消されました。
エクセルで時間の引き算でマイナス表示しない対策 【オプションから設定】
対策二つ目はオプションの設定を変更します。
ツールバーのファイルをクリックしてオプションを選択します。
Excelのオプションのウインドウが表示されます。左側の項目から「詳細設定」を選択します。
スクロールを下にして「次のブックを計算するとき」の項目の中から「1904年から計算する」にチェックをいれてOKボタンを押します。
C3セルに以下の数式を再度入力します。
=B3-B2
Enterキーを押します。
エラー表示が解消されました。
まとめ エクセルで時間の引き算でマイナス表示しない対策
この記事では、時間の引き算をしたときにマイナス表示しないようにする方法を紹介しました。
時間の引き算をした際にマイナス値だとエラー表示になってしまうので紹介した方法で対処してみてください。