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小数点の掛け算の筆算のやり方は?問題も【点の位置:小数同士も:整数と小数:小4や5年生

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小学4年生や5年生の算数では、小数点を含む掛け算の筆算を学びます。整数の掛け算はできるのに、小数が入ると急に難しく感じてしまう子どもたちも多いのではないでしょうか。

特に小数点をどこに打てばよいのか、小数同士の掛け算ではどう計算すればよいのかなど、疑問点がたくさん出てきますよね。また、整数と小数が混ざった計算や、小数点以下の桁数が異なる場合の処理方法なども悩みどころです。

実は小数の掛け算には明確なルールがあり、そのルールを理解すれば、整数の掛け算とほとんど同じ手順で計算できるようになります。本記事では、小数点を含む掛け算の筆算について、基本的な考え方から具体的な計算手順、さらには様々なパターンの練習問題まで、丁寧に解説していきます。

小数同士の掛け算、整数と小数の掛け算など、様々なケースを取り上げますので、小学生のお子様をお持ちの保護者の方や、算数を復習したい方もぜひ最後までお読みください。

目次

小数点の掛け算における基本原則と答えの小数点の位置

それではまず、小数点の掛け算における最も重要な基本原則について解説していきます。

小数の掛け算で最も大切なのは、積(答え)の小数点の位置を正しく決めることです。計算そのものは整数の掛け算と同じように行いますが、最後に小数点を打つ位置を間違えると、答えが全く違ってしまうでしょう。

小数点の位置を決める基本ルール

小数の掛け算では、まず小数点を無視して整数として計算し、最後に小数点を打ちます。その際の位置は、掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数を合計した位置になるのです。

掛け算の答えの小数点以下の桁数=掛けられる数の小数点以下の桁数+掛ける数の小数点以下の桁数

【例】2.3×1.5を計算する場合

 

1. 小数点を無視して23×15を計算

2. 23×15=345

3. 2.3は小数第一位まで(1桁)

4. 1.5も小数第一位まで(1桁)

5. 合計2桁なので、345の右から2桁目に小数点を打つ

6. 答えは3.45

このルールを覚えておけば、どんな小数の掛け算でも正確に計算できるようになります。小数点の位置を数え間違えないよう、落ち着いて確認することが重要でしょう。

なぜこのルールが成り立つのか

なぜ小数点以下の桁数を合計した位置に小数点を打つのでしょうか?これには数学的な理由があります。

例えば2.3は23÷10、1.5は15÷10と表せます。したがって2.3×1.5は(23÷10)×(15÷10)=(23×15)÷(10×10)=345÷100となります。100で割るということは、小数点を左に2桁移動させることと同じです。

小数の桁数 10のべき乗 小数点の移動
小数第一位(1桁) ÷10 左に1桁
小数第二位(2桁) ÷100 左に2桁
小数第三位(3桁) ÷1000 左に3桁

このように、小数点以下の桁数の合計分だけ、積を10のべき乗で割ることになるため、その桁数分左に小数点を移動させるのです。

筆算の書き方の基本

小数の掛け算の筆算では、まず整数として掛け算を行い、最後に小数点を打ちます。筆算の途中では小数点を書かなくてもよいため、整数の掛け算と同じように計算できるでしょう。

【筆算の手順】

1. 掛けられる数と掛ける数を右揃えで書く(小数点は無視)

2. 整数の掛け算と同じように計算する

3. 答えが出たら、小数点以下の桁数を数える

4. 右から数えて、その桁数の位置に小数点を打つ

5. 必要に応じて答えの最後の0を省く

筆算を書く際は、桁を揃えることが大切です。ただし、小数の掛け算では小数点の位置ではなく、右端を揃えて書くと計算しやすくなります。

整数と小数の掛け算の計算方法

続いては、整数と小数が混在する掛け算の計算方法を確認していきます。

整数と小数の掛け算は、小数同士の掛け算よりも簡単です。整数は小数点以下の桁数が0桁と考えればよいため、計算がシンプルになるでしょう。

整数×小数の計算パターン

整数に小数を掛ける場合、例えば「4×2.3」のような計算を考えてみます。整数4は小数点以下が0桁なので、答えの小数点以下の桁数は2.3の桁数と同じになります。

【例題】4×2.3を計算する

 

【手順】

1. 小数点を無視して4×23を計算

2. 4×23=92

3. 4は小数点以下0桁、2.3は小数点以下1桁

4. 合計1桁なので、92の右から1桁目に小数点を打つ

5. 答えは9.2

このように、整数×小数の場合、答えの小数点以下の桁数は小数の桁数と同じになります。整数は小数点以下がないため、計算がわかりやすいですね。

小数×整数の計算パターン

小数に整数を掛ける場合も、考え方は同じです。掛け算は順序を入れ替えても答えが変わらないため、4×2.3も2.3×4も同じ結果になります。

【例題】3.7×5を計算する

 

【手順】

1. 小数点を無視して37×5を計算

2. 37×5=185

3. 3.7は小数点以下1桁、5は小数点以下0桁

4. 合計1桁なので、185の右から1桁目に小数点を打つ

5. 答えは18.5

筆算で書く場合、掛ける数を下に書くため、整数を下に書くか小数を下に書くかで見た目が変わりますが、計算方法は同じです。どちらの場合も、小数点以下の桁数を正しく数えることが重要でしょう。

桁数の多い整数と小数の掛け算

桁数が多くなっても、基本的な考え方は変わりません。整数の掛け算を正確に行い、最後に小数点を正しい位置に打てば完成です。

【例題】25×1.8を計算する

 

【手順】

1. 25×18を筆算で計算

2. 25×18=450

3. 25は小数点以下0桁、1.8は小数点以下1桁

4. 合計1桁なので、450の右から1桁目に小数点を打つ

5. 答えは45.0=45

この例のように、答えの小数点以下が0になる場合は、0を省略して整数で表すことができます。45.0も45も同じ値ですが、通常は簡潔な45と書くでしょう。

小数同士の掛け算の詳しい計算手順

続いては、小数同士の掛け算について確認していきます。

小数同士の掛け算は、一見複雑に見えますが、基本原則を守れば確実に解けます。掛けられる数も掛ける数も小数の場合、両方の小数点以下の桁数を合計することを忘れないようにしましょう。

小数第一位同士の掛け算

最も基本的なパターンとして、小数第一位までの小数同士の掛け算を見てみます。このパターンでは、答えは小数第二位までになります。

【例題】2.4×3.5を計算する

 

【手順】

1. 小数点を無視して24×35を計算

2. 筆算で計算すると

24×35=840

3. 2.4は小数点以下1桁、3.5も小数点以下1桁

4. 合計2桁なので、840の右から2桁目に小数点を打つ

5. 答えは8.40=8.4

小数第一位同士の掛け算では、答えは小数第二位までになることを覚えておくと便利です。ただし、最後の0は省略できます。

小数点以下の桁数が異なる場合

掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数が異なる場合でも、基本的な考え方は同じです。それぞれの桁数を正確に数えて合計すればよいでしょう。

【例題】1.2×0.35を計算する

 

【手順】

1. 小数点を無視して12×35を計算

2. 12×35=420

3. 1.2は小数点以下1桁、0.35は小数点以下2桁

4. 合計3桁なので、420の右から3桁目に小数点を打つ

5. 答えは0.420=0.42

この例では、答えの小数点が整数部分にかかるため、0.42のように0を前に付ける必要があります。小数点が最初の桁より左にくる場合は、0を補うことを忘れないようにしましょう。

答えに0を補う必要がある場合

小数点以下の桁数の合計が、整数として計算した答えの桁数より多い場合、答えの前に0を補う必要があります。これは特に注意が必要なケースです。

計算例 整数として計算 小数点以下の桁数 答え
0.2×0.3 2×3=6 1桁+1桁=2桁 0.06
0.4×0.15 4×15=60 1桁+2桁=3桁 0.060=0.06
0.02×0.3 2×3=6 2桁+1桁=3桁 0.006

整数として計算した答えが6で、小数点以下が2桁必要な場合、6を06と見て右から2桁目に小数点を打つため、0.06となります。この処理を忘れると大きな間違いになるので要注意です。

小4・小5で学ぶ小数の掛け算と練習問題

続いては、小学4年生と5年生で学ぶ内容の違いと、実践的な練習問題を確認していきます。

小数の掛け算は、学年によって学習する内容が段階的に分かれています。それぞれの学年で習得すべき内容を理解し、適切な練習問題に取り組むことで、確実に力をつけられるでしょう。

小学4年生で学ぶ基礎内容

小学4年生では、小数の掛け算の基礎として、主に整数×小数(小数第一位)の計算を学びます。まずは小数第一位までの簡単な掛け算から始めることで、小数点の扱いに慣れていくのです。

【小4で学ぶ主な内容】

・整数×小数第一位までの小数

・小数第一位までの小数×整数

・答えの小数点の位置の決め方

・1桁×1桁の小数の掛け算

4年生の段階では、複雑な計算よりも、小数点の位置を正しく決める原則を理解することが最優先です。具体例をたくさん解いて、パターンを身につけることが大切でしょう。

小学5年生で学ぶ発展内容

小学5年生になると、より発展的な内容に進みます。小数第二位以下を含む計算や、小数同士の掛け算など、より実践的な問題に取り組むのです。

【小5で学ぶ主な内容】

・小数第二位以下を含む掛け算

・小数×小数(小数同士の掛け算)

・桁数の多い小数の掛け算

・答えに0を補う必要がある計算

・小数の計算の応用問題

5年生の内容は4年生の基礎の上に成り立っているため、4年生の内容が理解できていないと苦労します。もし不安がある場合は、まず4年生の内容を復習することをおすすめします。

段階別の練習問題

ここでは、レベル別の練習問題をいくつか紹介します。自分のレベルに合った問題から始めて、徐々にステップアップしていきましょう。

レベル 問題例 答え
初級(小4レベル) 3×2.4 7.2
初級 1.5×4 6.0=6
中級(小5レベル) 2.3×1.5 3.45
中級 0.8×0.6 0.48
上級 1.25×0.4 0.500=0.5
上級 0.03×0.2 0.006

【練習問題の解き方のコツ】

1. まず小数点を無視して整数として計算する

2. 元の数の小数点以下の桁数を正確に数える

3. 桁数を合計した位置に小数点を打つ

4. 必要に応じて前後に0を補う

5. 最後に検算をする習慣をつける

練習問題を解く際は、急がずに一つひとつの手順を丁寧に実行することが大切です。特に小数点以下の桁数を数え間違えないよう注意しましょう。

小数の掛け算でつまずきやすいポイントと対策

続いては、小数の掛け算でよくある間違いと、その対策について確認していきます。

小数の掛け算には、多くの子どもたちがつまずきやすいポイントがいくつかあります。これらを事前に知っておくことで、効率的に学習を進められるでしょう。

小数点の位置を間違えやすいケース

最も多い間違いは、答えの小数点の位置を誤ることです。特に以下のようなケースで間違えやすいので注意が必要です。

【間違えやすいケース1】答えに0を補う必要がある場合

0.2×0.3を計算して、2×3=6より「答えは6」としてしまう

正解は0.06(小数点以下2桁必要)

 

【間違えやすいケース2】桁数の数え間違い

1.23×2.5で、1.23を小数点以下2桁と正しく数えられない

正解は小数点以下2桁+1桁=3桁で、3.075

 

【間違えやすいケース3】整数を小数と勘違い

5×2.4で、5を小数第一位と勘違いしてしまう

正解は整数(0桁)なので、答えは12.0=12

これらの間違いを防ぐには、計算前に小数点以下の桁数を必ず確認する習慣をつけることが効果的です。

検算の重要性と方法

小数の掛け算では、計算ミスが起こりやすいため、検算が非常に重要です。答えが合っているか確認する方法をいくつか紹介しましょう。

検算方法 やり方 メリット
概算による確認 だいたいの値で計算 すぐに大きな間違いを見つけられる
割り算で確認 答え÷掛ける数=掛けられる数 正確に確認できる
桁数の確認 答えの桁数が妥当か 小数点の位置ミスを発見
計算のやり直し もう一度同じ計算をする 計算ミスを発見できる

特に有効なのが概算です。例えば2.4×3.5なら、「だいたい2×4で8くらい」と見当をつけておけば、答えが3.45であることに納得できますし、もし34.5や0.345と計算してしまった場合にすぐ気づけるでしょう。

効果的な学習方法とコツ

小数の掛け算を確実にマスターするための学習方法をまとめます。

小数の掛け算を得意にする3つのポイント

1. 基本原則を完璧に理解する(小数点以下の桁数を合計)

2. 簡単な問題から段階的に練習する

3. 毎回必ず検算をする習慣をつける

【日々の練習で意識すること】

・急がず丁寧に計算する

・小数点以下の桁数を指で押さえながら数える

・答えを書いたら必ず見直す

・間違えた問題は必ずやり直す

・似た問題を繰り返し解いて定着させる

特に重要なのは、間違えた問題を放置せず、なぜ間違えたのかを理解することです。同じ種類の間違いを繰り返さないよう、自分の弱点を把握して克服していきましょう。

まとめ

小数点を含む掛け算の筆算は、基本原則を理解すれば決して難しくありません。最も重要なのは、答えの小数点以下の桁数が、掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数の合計になるというルールです。

計算の手順は、まず小数点を無視して整数として掛け算を行い、最後に小数点以下の桁数を数えて、その桁数分右から数えた位置に小数点を打つだけです。整数と小数の掛け算では、整数の小数点以下は0桁と考えれば、同じルールが適用できます。

小数同士の掛け算でも基本は同じですが、答えに0を補う必要がある場合に注意が必要でしょう。小数点以下の桁数の合計が、整数として計算した答えの桁数より多い場合は、前に0を補って正しい位置に小数点を打ちます。

小学4年生では整数と小数第一位までの掛け算を中心に学び、小学5年生ではより複雑な小数同士の掛け算に進みます。段階を追って学習することで、無理なく理解を深められるのです。

小数の掛け算でつまずいたときは、小数点の位置、桁数の数え方、0の補い方といった基本ポイントを再確認してください。また、概算による検算を習慣づけることで、大きな間違いを防げます。丁寧に一つひとつの手順を実行し、繰り返し練習することが、確実な計算力を身につける近道なのです。