今では県民性に関する番組なども流行っており、さまざまな地方の方言を聞く機会が多くなりましたよね。
私自身は東京出身であり標準語を聞きなれているせいか、方言に憧れる部分があります。そのような経緯もあってか、私の妻は広島出身であり、広島弁を自然に話すことができるのです。
ただ、広島弁を話す彼女ですがときどき良く理解できない広島弁を話すことがあります。例えば、広島の方言で「わや」「わやくそ」などということがあるのですが、これは標準語に訳すとどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは、広島弁の「わや」「わやくそ」の意味や使用した例文について解説していきます。
目次
広島弁の「わや」「わやくそ」の意味
広島の方言における「わや」「わやくそ」とは、標準語における「めちゃめちゃ」「めちゃくちゃ」「ぐちゃぐちゃ」「やばい」などの収集がつかない様子を表す意味を持ちます。
基本的にわやもわやくそもほぼ同じ意味であり、どちらを使用しても問題ないといえます。
なお、めちゃめちゃといっても、「めちゃくちゃ良かった」「めちゃめちゃ嬉しい」といったポジティブな意味に使用することはほぼ無いです。基本的に広島弁における「わや」「わやくそ」はネガティブなときに使用する方言といえます。
なお、広島だけでなく、北は北海道から、中部では名古屋や愛知、広島近辺の岡山、三重などさまざまな地域で使用する方言です。
このような広島の方言としても使用する「わや」「わやくそ」ですが、実際の場面ではどのように使用するのでしょうか。
広島の方言の「わや」「わやくそ」を使用した例文
それでは、実際に「わや」「わやくそ」を使用した例文を以下で確認していきます。
・学生がテストで全然解答できなかったとき
A君「今日の理科のテストわやくそじゃった!!」
B君「俺もわやじぇ!」
などと、一言でわやくそやわやを使用し、めちゃくちゃだったということを意味します。つまり、このテストが全然解けなかったというネガティブな意味を表現しているのです。
・揉め事のときにヒートアップした場合
なお、争いごとのときにもこのわややわやくそを使用することがあります。こちらも基本的に一言での使用が多いです。
BさんがずっとAさんに対して文句を言っている場面があったとします。これに耐え切れずAさんがBさんに対して以下のような言葉を言いました。
Aさん「そんなわやくそなことを言いなさんな!」
この広島弁の「わやくそ」を標準語に直すと、「そんなめちゃめちゃなことを言わないで!」と言っていることとなります。
このように、一語で名詞的に使用することが多く感じられます。
なお、「わや」「わやくそ」は比較的若者から年配のことまで、今でも万遍なく使用されている広島弁といえます。
そのため、広島の方言が好きなあるならば、きちんと理解して会話に盛りこんでいきましょう。
まとめ
ここでは、広島弁における「わや」「わやくそ」の意味や使用例について解説しました。
広島の方言における「わやくそ」「わや」とは、「めちゃくちゃ」「めちゃめちゃ」「やばい」などの収集が付かないさまを表した用語で、一語でも使用するものです。
「~がわやじゃ」といった名詞的に使用することが多いですが、「そのようなわやくそなっこと」のようなめちゃくちゃなことと訳されるような修飾語として使用するときもあります。
いずれにせよポジティブなことではなく、ネガティブなことを表現するときの広島弁です。
なお、今でも比較的よく会話にでてくる広島弁であるので、広島の方言が好きならば是非上手に使用してみてください。