数学の学習を進めていく中で、平方根の計算は避けて通れない重要なテーマです。特に√2や√3といった基本的な平方根は覚えている方も多いでしょう。では、√30の値はすぐに答えられますか?
30の平方根は日常的な計算ではあまり登場しませんが、試験問題や実務的な計算において突然必要になることがあります。そこで本記事では、√30の具体的な数値から、覚え方のコツ、計算方法まで詳しく解説していきます。
語呂合わせを使った暗記法や、電卓がない状況での近似値の求め方も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
30の平方根の値はいくつか
それではまず、30の平方根の具体的な数値について解説していきます。

√30の値は約5.477
です。より正確に表現すると、5.477225575…と無限に続く無理数となります。
√30 ≒ 5.477
この数値は2乗すると30に戻る数であり、√30 × √30 = 30という関係が成り立ちます。
一般的な試験や計算では、小数第3位までの5.477という値を覚えておけば十分でしょう。ただし、より高精度が求められる場面では、5.4772として小数第4位まで記憶しておくと便利です。
ちなみに√30は無理数であるため、分数で正確に表すことはできません。つまり、循環しない無限小数として永遠に続いていくのです。
√30を簡単にすると?因数分解による表現
続いては、√30を簡単な形に変形する方法を確認していきます。
平方根を簡単にするには、ルートの中身を因数分解するのが基本です。30を素因数分解してみましょう。
30 = 2 × 3 × 5
√30 = √(2 × 3 × 5)
残念ながら、30の素因数分解には2乗の数が含まれていません。そのため、√30はこれ以上簡単にできないのです。
もし36の平方根であれば、36 = 6²なので√36 = 6と整数になります。また、√18なら18 = 9 × 2 = 3² × 2なので√18 = 3√2と簡単にできます。しかし√30の場合、このような変形ができないということですね。
| 平方根 | 因数分解 | 簡単な形 |
|---|---|---|
| √18 | √(9 × 2) | 3√2 |
| √30 | √(2 × 3 × 5) | √30(変形不可) |
| √50 | √(25 × 2) | 5√2 |
このように、√30は既に最も簡単な形になっているため、計算の際はそのまま√30として扱うか、数値として5.477を使用することになります。
√30の覚え方と語呂合わせ
では次に、√30の数値を記憶するための効果的な方法について見ていきましょう。
√30 = 5.477という数値を覚えるには、語呂合わせが有効です。いくつかのパターンを紹介します。
【語呂合わせ例】
5.477 → 「ご(5)しな(4)な(7)な(7)」
5.477 → 「ご(5)用(4)なな(77)」
最も覚えやすいのは「ごしななな」でしょう。「5・4・7・7」というリズムで口に出して繰り返すと、自然に記憶に定着します。
また、他の平方根と関連づけて覚える方法もあります。√3 ≒ 1.732と覚えている方は多いはず。実は√30 = √3 × √10という関係があるため、この知識を利用することもできますね。
√30 = √3 × √10 ≒ 1.732 × 3.162 ≒ 5.477
基本的な平方根の値を組み合わせることで、√30の値を導き出せます。
日常的に使う機会は少ないかもしれませんが、数学や物理の問題では突然必要になることがあります。いざという時のために、5.477という数値をしっかり記憶しておくと安心でしょう。
√30の近似値を求める計算方法
続いては、電卓がない状況で√30の近似値を求める方法を確認していきます。
両側から挟み込む方法
最も基本的な方法は、√30に近い完全平方数を使って範囲を絞り込むことです。
5² = 25
6² = 36
25 < 30 < 36 より 5 < √30 < 6
これで√30は5と6の間にあることが分かりました。さらに精度を上げるには、5.4や5.5などの値を試してみます。
5.4² = 29.16
5.5² = 30.25
30は29.16と30.25の間にあるため、√30は5.4と5.5の間ですね。30に近いのは30.25なので、√30は5.5に近い値だと推測できます。
ニュートン法による計算
より高度な方法として、ニュートン法(または開平法)という手法があります。初期値を5.5として計算してみましょう。
x₁ = (x₀ + 30/x₀) ÷ 2
x₁ = (5.5 + 30/5.5) ÷ 2
x₁ = (5.5 + 5.454…) ÷ 2 ≒ 5.477
このように、たった1回の計算で5.477という正確な近似値が得られるのです。ニュートン法は収束が速いため、手計算でも実用的に使えます。
他の平方根との関係を利用する方法
√30は他の基本的な平方根の組み合わせで表現できます。
| 分解方法 | 計算式 | 近似値 |
|---|---|---|
| √3 × √10 | 1.732 × 3.162 | ≒ 5.477 |
| √5 × √6 | 2.236 × 2.449 | ≒ 5.476 |
| √2 × √15 | 1.414 × 3.873 | ≒ 5.476 |
基本的な平方根の値(√2、√3、√5など)を暗記していれば、これらを掛け合わせることで√30の近似値を導出できるわけです。
√30を使った計算例と応用
それでは、実際に√30を使った計算例を見ていきましょう。
面積の計算
1辺の長さが√30 cmの正方形があるとします。この正方形の面積はいくつになるでしょうか。
面積 = (√30)² = 30 cm²
平方根の2乗は元の数に戻るという性質を利用すれば、簡単に計算できますね。これは平方根の定義そのものです。
対角線の計算
縦3cm、横10cmの長方形の対角線の長さを求めてみましょう。
対角線² = 3² + 10² = 9 + 100 = 109
対角線 = √109 cm
この問題では√109となりましたが、もし縦が3cm、横が√21cmだった場合はどうでしょう。
対角線² = 3² + (√21)² = 9 + 21 = 30
対角線 = √30 cm ≒ 5.477 cm
このように、√30は実際の図形計算でも登場することがあるのです。
√30を含む式の計算
√30を含む計算
では、基本的な平方根の性質を活用します。
例1:√30 × √5 = √(30 × 5) = √150 = √(25 × 6) = 5√6
例2:√30 ÷ √6 = √(30 ÷ 6) = √5
例3:2√30 + 3√30 = 5√30
平方根の掛け算や割り算では、ルートの中同士を計算できます。一方、足し算や引き算では、√30のような同じ形の平方根同士でないと計算できません。
まとめ:√30の値と計算のポイント
ここまで√30について様々な角度から解説してきました。最後に重要なポイントをまとめておきましょう。
√30の重要ポイント
・数値は約5.477(ごしななな)
・これ以上簡単な形にはできない
・無理数なので循環しない無限小数
√30は基本的な平方根と比べると覚える優先度は低いかもしれません。しかし、試験問題や実務計算で突然必要になることがあります。
5.477という数値を「ごしななな」という語呂合わせで覚えておけば、いざという時に役立つでしょう。また、5² = 25、6² = 36という完全平方数の知識があれば、√30が5と6の間にあることもすぐに分かります。
電卓が使えない状況では、ニュートン法を1回適用するだけで十分な精度の近似値が得られますし、√3 × √10 = √30という分解も覚えておくと便利です。
数学の学習では、このような個別の知識を積み重ねていくことが大切。√30についての理解が深まったところで、ぜひ他の平方根についても学習を進めてみてください。計算力と数学的なセンスが確実に向上していくはずです。