物やサービスを購入するときによく「10パーセント引き」「5%値下げ」などの記載をよくみかけることがありますよね。
なんとなく安くなるのは理解できますが、具体的に「何円分安くなっているのか」気になるところです。あなたは、この%(パーセント)の計算方法についてきちんと理解していますか。
ここでは、パーセントの出し方(割合の計算)について解説していきます。
目次
パーセントの出し方(割合との関係)
まずは、パーセントの定義について確認していきます。パーセントとは別名百分率やパーセントテージなどとも呼び、記号「%」で表現します。
ある成分の数値に対する全体の割合に100をかけたものがパーセントとなります。
つまり、全体の量が200gのものがあり、そのうちの50gのパーセントを求めたいのであれば、 50 / 200 × 100 = 25パーセント(%)と計算できるのです。
パーセント(%)の計算問題を解いてみよう
それでは、パーセント(%)の扱いに慣れるためにも、実際に練習問題を解いてみましょう。
金額におけるパーセントの計算(60パーセントの出し方)
早速問題にチャレンジしていきましょう。
例題1
ある製品が定価2000円で販売されています。このとき、セールとして60%引きで売ることになりました。
値下げ後の価格は何円になるでしょうか。
解答1
上のパーセントの定義に従って計算していきます。
60パーセント分は 2000 × 60 / 100 = 1200円に相当します。よって、60パーセント引きでは、2000 – 1200 = 800円と求めることができました。
イメージしにくい場合は以下のように図を描いてみるといいです。
パーセントの元の値を計算してみよう【値引き後価格から定価を出す】
今度は逆に、値引きされた後の値段から、定価を計算してみましょう。
例題1
ある製品が5パーセント値引きされ、950円で売られていたとします。この時の元の値段はいくらになるでしょうか。
解答1
値引き後の値段が100 – 5 = 95パーセントに相当するため、これが950円となります。
よって、上のパーセントの出し方の逆、つまりパーセントで割っていけばいいので、950 ÷ (95 / 100 )= 1000 円が元の値段であるとわかります。
手数料のパーセントから販売価格(定価)を出す方法
なお、よく商品の売り上げの一部を手数料として取られる場合がありますよね。このようなケースで手数料は販売金額の~パーセントと決められていることが多いです。そのため、求め方に慣れておくといいです。
例題
2500円の売り上げの20%が手数料として取られます。何円分が手数料となるでしょうか。
解答
2500 × 20 / 100 = 500円が手数料と計算されました。
人数におけるパーセントの計算【5人に1人は何パーセント?】
金額だけでなく、今度は人数に関するパーセント(割合)の計算も行っていきましょう。
例題
ある5人のグループでは、1人だけ高校生で他は大学生です。このときの高校生は全体の何パーセントに相当するでしょうか。
解答
パーセントの定義に従って求めていきましょう。
5人に1人のパーセントを出していけばいいので、 1 ÷ 5 × 100 = 20パーセント(%)に相当することになります。
もう一題問題を解いてみましょう。
24人は80人の何パーセントか?
例題2
ある大学のクラスでは80人いて、その中の24人が男性です。このときの男性の割合は何パーセントになるでしょうか。
解答2
24人は80人の何パーセントかという計算を行っていけばいいので、24 ÷ 80 × 100 = 30パーセント(%)に相当することとなります。
なお、エクセルでパーセント(百分率)を求める方法はこちらで解説していますので、参考にしてみてください。
電卓でのパーセントの出し方
このように、手計算によってパーセントを求めることができるわけですが、電卓を活用した場合にはどのようにパーセントを計算するといいのでしょうか。スマホの電卓機能を用いて確認します。
このとき、例えば、全体の人数が10人で男の数が3人の場合のパーセントを求めたいとします。
実はこのとき、先にも述べたようにパーセントの計算式に従った、3÷10×100=30%と手計算を同じ手順を入力しないといけません。
なお、電卓中に含まれている%の記号は30%を0.3に変換する機能(÷100)のことを指しており、この逆に換算はできないので注意するといいです。
まとめ
ここでは、パーセントの定義や出し方について解説しました。
ある成分のパーセントとは、その成分の数値を全体の数値で割ったものに100をかけたものといえます。なお、対象が手数料や値引きなどの金額であっても、人数であってもパーセントの計算方法は同じです。
また、電卓などを用いてパーセントを出すときも基本的には同様の手順を踏んで求めていきます。記号の%はパーセントを割合に変換するものと覚えておくといいです。
パーセントの計算に慣れ、毎日の生活をより楽しんでいきましょう。