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【Excel】エクセルでの割り算の関数名・記号・計算式とやり方は?一気に2列の割り算や列方向に同じ数で割る方法も

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エクセルでデータを扱っていると、「割り算はどうやって計算するの?」「2つの列を一気に割り算したい」「列全体を同じ数で割りたい」といった場面に遭遇することはありませんか?

この記事では【Excel】エクセルでの割り算の関数名や・記号・計算式とやり方は?一気に2列の割り算や列方向に同じ数で割る方法も について解説していきます。

ポイントは

・割り算の記号は「/」(スラッシュ)で関数は不要
・オートフィルで2列の割り算を一気に計算
・絶対参照を使って列全体を同じ数で割る

です。

それでは詳しく見ていきましょう。

目次

エクセルでの割り算の基本方法1【記号と計算式のやり方】

エクセルで割り算をする最も基本的な方法は、「/」(スラッシュ)という記号を使うことです。

割り算には専用の関数は存在せず、「/」記号を使って「=A2/B2」のように計算式を記述することで割り算ができます

例えば、以下のようなデータがあるとします。

売上を販売数で割って単価を計算したい場合、この方法を使えば簡単に実現できるでしょう。

解決方法

具体的な手順を見ていきましょう。

まず、計算結果を表示したいセル(例としてC2)に以下の数式を入力します。

=A2/B2

この数式は、A2セル(50000)をB2セル(200)で割った結果を表示します。

「/」記号は割り算を表す演算子で、「A2÷B2」や「A2÷B2」と同じ意味になるわけです。

Enterキーを押すと、C2セルに「250」と表示され、単価が計算されます。

数値を直接入力して計算することもできます。

=100/4

この数式は100÷4の計算結果「25」を表示します。

また、複数の割り算を組み合わせることも可能です。

=A2/B2/C2

この数式は左から順に計算され、「A2÷B2」の結果をさらにC2で割ります。

【操作のポイント:割り算には「/」(スラッシュ)記号を使い、専用の関数は必要ありません。「=セル1/セル2」の形式で計算できます】

0で割るエラーを回避する方法

割る数が0の場合、「#DIV/0!」というエラーが表示されます。

これを回避するには、IFERROR関数を使用しましょう。

=IFERROR(A2/B2,””)

この数式は、エラーが発生した場合に空白を表示します。

または、IF関数で事前にチェックすることもできます。

=IF(B2=0,””,A2/B2)

この数式は、B2が0の場合は空白を表示し、0以外の場合に割り算を実行するわけです。

エクセルで2列の割り算を一気に計算する方法2【オートフィルで効率化】

1つのセルだけでなく、複数の行で割り算を一気に実行したい場合もあるでしょう。

そんな時に役立つのが、オートフィル機能を使った数式のコピーです。

オートフィルを使えば、最初の行に数式を入力するだけで、残りの行に自動的に数式をコピーできます。

例えば、以下のような複数行のデータで単価を一気に計算したい場合を考えてみましょう。

すべての行で売上÷販売数の計算を一気に実行したい場合に最適です。

解決方法

「ホーム」タブをクリックして、最初の計算結果セル(例としてC2)に移動します。

C2セルに以下の数式を入力します。

=A2/B2

Enterキーを押して数式を確定したら、C2セルを再度選択します。

C2セルの右下にマウスカーソルを合わせると、「+」マークが表示されます。

この状態で下方向(C3からC6)にドラッグすると、数式が自動的にコピーされます。

各行で数式が自動的に調整され、C3セルは「=A3/B3」、C4セルは「=A4/B4」となり、すべての行で割り算が実行されるわけです。

結果として、各行の単価が一気に計算されます。

ダブルクリックで一気にコピーすることも可能です。

C2セルを選択した状態で、右下の「+」マークをダブルクリックすると、データがある最終行まで自動的に数式がコピーされるでしょう。

【操作のポイント:最初の行に割り算の数式を入力し、オートフィル機能で下方向にドラッグすることで、複数行の割り算を一気に計算できます】

数式をコピーせずに値だけを残す方法

計算結果を数式ではなく値として残したい場合は、コピー後に「値の貼り付け」を実行します。

計算結果の範囲(C2:C6)を選択してコピー(Ctrl+C)し、同じ場所を右クリックして「形式を選択して貼り付け」から「値」を選択します。

これで数式が削除され、計算結果の値だけが残ります。

または、コピー後に表示される貼り付けオプションから「値」アイコンをクリックすることもできます。

エクセルで列全体を同じ数で割る方法3【絶対参照を使った固定値での割り算】

列全体を同じ固定の数で割りたい場合もあるでしょうか?

そんな時には、絶対参照を使った方法が便利です。

絶対参照($マーク)を使って割る数を固定することで、オートフィルでコピーしても同じセルを参照し続け、列全体を同じ数で割ることができます

例えば、以下のようなデータがあるとします。

すべての価格を同じ為替レート(B2セルの150円)で割ってドル換算したい場合を考えてみましょう。

解決方法

「ホーム」タブをクリックして、計算結果を表示したいセル(例としてC2)に移動します。

C2セルに以下の数式を入力します。

=A2/$B$2

この数式は、A2セルをB2セルで割りますが、「$B$2」の部分が絶対参照になっています。

「$」マークは行と列を固定する記号で、「$B$2」と記述することでオートフィルでコピーしてもB2セルを参照し続けるわけです。

C2セルの右下をダブルクリックまたはドラッグして、数式を下方向にコピーします。

各行で数式を確認すると、C3セルは「=A3/$B$2」、C4セルは「=A4/$B$2」となり、割られる数(A列)は各行で変わりますが、割る数(B2)は固定されています。

結果として、すべての価格が同じレート150円で割られ、ドル換算価格が計算されるでしょう。

数値を直接指定する方法もあります。

=A2/150

この数式は、A2セルを固定値150で割ります。

数式をコピーしても「150」の部分は変わらないため、列全体を同じ数で割ることができます。

【操作のポイント:絶対参照($マーク)を使って割る数のセルを固定することで、オートフィルでコピーしても同じ数で割り続けることができます】

列と行の固定を使い分ける方法

絶対参照には3つのパターンがあります。

$B$2 → 列も行も固定(完全な絶対参照)

B$2 → 行だけ固定(列は相対参照)

$B2 → 列だけ固定(行は相対参照)

例えば、横方向にコピーしたいが縦方向には固定したい場合は「B$2」を使用します。

逆に、縦方向にコピーしたいが横方向には固定したい場合は「$B2」を使用します。

F4キーを押すことで、これらの参照形式を順番に切り替えることができるため、状況に応じて使い分けましょう。

また、複数の列を同じ数で一気に割りたい場合は、最初の列に数式を入力してから、右方向にもオートフィルでコピーすることで、複数列にまたがって計算できます。

まとめ エクセルでの割り算の関数名や記号・計算式とやり方(一気に2列の割り算や列方向に同じ数で割る方法)について

エクセルでの割り算の方法をまとめると、割り算には「/」(スラッシュ)記号を使い専用の関数は存在せず「=A2/B2」の形式で計算でき、オートフィル機能を使えば最初の行に数式を入力して下方向にドラッグするだけで複数行の割り算を一気に実行できます。

また、絶対参照($マーク)を使って割る数を固定すれば列全体を同じ数で割ることができ、IFERROR関数を使えば0で割るエラーを回避して空白や任意のメッセージを表示できます。

これらの方法を状況に応じて使い分けていけば、ほとんどのケースで割り算の計算問題を解決できるでしょう。

特に基本的な割り算は「/」記号を使うだけで簡単にできるため、まずこの方法をマスターすることをおすすめします。

ただし、大量のデータを処理する場合はオートフィル機能が必須で、同じ数で割る場合は絶対参照の使い方を理解しておくことも大切かもしれません。

エクセルの割り算機能を正しく理解して、効率的なデータ計算を実現していきましょう!