今ではテレビ番組や雑誌などに県民性を紹介する番組や記事を多く見かけるようになりました。
その中で徐々に書く都道府県の方言についても取り上げられる機会が増加しているように実感します。私自身は東京出身でありかつ妻が広島出身・広島育ちであるため、広島弁に関心を持つことが多くなりました。
そして、広島弁の中でも「いなげ」という言葉を初めて聞いたのですが、あなたはこの「いなげ」という方言の意味や使い方について理解していきますか。
ここでは、広島の方言におけるいなげについて解説していきます。
目次
広島弁における「いなげ」とは?
広島弁における「いなげ」とは、標準語に変換すると「変な、おかしな、奇妙な」という意味を持つのです。
つまり、いなげとは名詞の前につき、その名詞を修飾する修飾語の役割を持つのです。
具体例としては、
・いなげな街(おかしな街)
・いなげな人(変な人)
・いなげな出来事(おかしな出来事)
といった具合に使用します。基本的にポジティブな意味で使用することはほとんどなく、ネガティブな意味合いで使用することが多いです。
それでは、例文を用いて「どのようなタイミングで広島弁のいなげを使用するのか」ということについて解説していきます。
広島弁のいなげを用いた例文
それでは、会話におけるいなげの使用方法を確認していきます。
・奇抜な服を着ている方に対するコメント
Aさんが非常に個性的な服を着ているとします。それを普通の服のセンスの方が見た場合につい以下のような広島弁の言葉が出てしまったのです。。。
「いなげな服じゃのぅ・・・」
つまり、変な服だな~ということをつい言ってしまったことになります。
・変わった考え方をする人への意見
また、物だけでなく人や考え方などの名詞に対しても広島弁の「いなげ」を使用する場面があります。
「あの人はいなげな考え方をするのぅ。わしにはようわからんわぁ~」といった表現をすることがあるのです。
ただ、広島弁のいなげは今ではそこまで使用しない
ただ、広島県民はこのいなげという方言を実際の会話では、ほとんど使用しないといえます。
つまり標準語そのままの変な、おかしなというフレーズをそのまま使用しており、上例では「おかしな人じゃのぅ」と言う方が一般的といえます。
年配の広島人の方がまれに使用する程度であると考えていいのです。
その分知っていると一目おかれるかもしれないため、きちんと理解しておきましょう。
まとめ
ここでは、広島弁の「いなげ」の意味や使用方法について解説しました。
広島の方言におけるいなげとは、「変な、おかしな、奇妙な」という意味を持つフレーズです。そのため、名詞の前につくことが基本です。
例えば、いなげな人、いなげな服などと表現します。ただ、この広島弁のいなげとはいまでは、あまり使用する広島弁ではなく、年配の方がたまに使う程度と思っていいです。
そのため、逆に知っていると好感度を高めることができる可能性があるため、きちんと理解しておきましょう。