データ管理や処理のためのツールといえば、エクセルを思い浮かべる方が多いでしょう。
ただ、エクセルにはたくさんの機能があるために、慣れていないとその対処方法がわからないケースもよくあります。
例えば、エクセルでnCr(組み合わせの総数)の計算を行うにはどのようにすればいいのか理解していますか。
ここでは「組み合わせの総数の求め方」「エクセルでnCrの計算を行う方法」について確認していきます。
組み合わせの総数の求め方
まずは、組み合わせの数の考え方について確認していきます。
ボールが箱の中に10個あるとし、各々に1~10まで番号が振られているとします。この中から3個とりだす際の番号の組み合わせの総数は、nCrを計算することによって求められます。
具体的にnCrとは、以下のよう分子がn(n-1)・・(n-r)とnから1ずつ減った数を掛け合わせていったものに対して、分母r! で割るといった数のことを表します。

今回の場合では、10個の異なるボールから3個を取り出す場合の組み合わせの数であるため、10C3を求めるといいのです。
これは、10・9・8/(3・2・1)=120通りとなるのです。
ただ、この組み合わせの数nCrはその数値が大きくなると、計算が大変になるため、エクセルなどでこのnCrの求め方を理解しておくといいです。
エクセルでnCrの計算を行う方法【組み合わせの数】
エクセルでnCrを数値を求めるためには、エクセル関数であるCOMBINE関数というものを使用するといいです。
以下のようなデータの組み合わせの総数を求めてみましょう。 このとき、nCrの数値を計算したいセルに対して、=COMBINE(総数,抜き取り数)と入力していきます。

ENTERキーにて組み合わせの総数の計算を行うと、以下のようにnCrの計算が実行されます。
さらに、オートフィル機能で一括して計算を行っていきます。これがエクセルにて、組み合わせの総数を求める方法です。
数値が大きくなるほど効率的に使用できるので、きちんと理解しておきましょう。
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まとめ
ここでは、エクセルで組み合わせの総数の計算を行う方法について確認しました。
nCrは分子がn(n-1)・・(n-r)とnから1ずつ減った数を掛け合わせていったものに対して、分母r! で割った数値に対応しています。
エクセルでこのnCrを計算するには、エクセル関数であるCOMBINE関数というものを使用するといです。具体的には=COMBINE(総数,抜き取り数)で対応できます。
組み合わせ計算を効率的に行うことによって、より業務のスピードアップをはかっていきましょう。